築30年以上の特別養護老人ホームにおいて、躯体のみを残し、従来の多床室型からユニット型個室へと間取りを一新しました。改修前の特養・デイサービスの用途に加え、ショートステイ・卓球も出来る新規デイサービス・地域交流室を新設しました。地域のお母さんが子連れで参加しておられる「ママカフェ」などのイベントを通し、多世代が集まる地域交流拠点となることを目指しています。
改修をするにあたって、構造耐力上壊せない既存の壁、外部の窓によるプランの制限がありましたが、逆にそれを活かしてユニットごとに特色のある居室・リビングスペースを設計しています。また、地域交流室、ショートステイなど、様々な人が訪れる場所からは、施設のシンボルとなっている「桜」が観賞できるプランニングとしました。均一な施設らしさはなく、各々がお気に入りの場所で佇める。大家族の「家」のような暖かみのある空間となることを心がけました。